北陸(石川県・富山県・福井県)の自然や観光に関する情報を発信!取材の裏話からマニアックネタまで、自然人のスタッフがつづるブログ
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今日の北陸地方は、梅雨とは思えないさわやかな青空が広がっています。

さて、昨日は、石川県加賀市大聖寺にある「深田久弥 山の文学館」で、曽我隆行氏の講演「白山周遊 白山遠望のすすめ」を聞いてきました。

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曽我隆行さんといえば、岐阜県郡上市在住の歯医者さんで、ライフワークとしてずっと白山を撮り続け、趣味の域をはるかに超えて、写真集を今までに3冊も上梓されています。
母なる森
その一冊、『白山・ブナ物語 母なる森』のみ現在も発売中。
Amazonでも購入できます。→こちら

現在は、環白山保護利用管理協会の副会長も務められ、白山に関係する方々の間では、よく知られた有名人ですね。

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以前は白山山上の厳しくも美しい自然風景や、山麓のブナ林に力を入れて撮影されていましたが、最近は、白山の遠望風景にも撮影の力を入れるようになったそうです。

「遠望とは?」って思われるかもしれませんが、要するにどれだけ遠くから白山を見ることができるのかということです。
富士山の遠望については、浮世絵の題材になるなど古くから注目され、今も追っかけている人がたくさんいます。日本三霊山のひとつである白山もまた、古くからその姿を拝みたいと願い、その遠望地についてはさまざまな記載が残っているようですが、現在、その調査研究を行っている人はほとんどいないかもしれません。

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曽我さんは山を立体的に表示できるソフトや、白山に関係する古書などを参考にして、天気を見計らって白山が遠望できそうな場所に行って、実際に見えるかどうかを検証されています。
せっかく行っても、天気が悪ければ出直さないといけない、気の遠くなるような作業を、長期休みがとれない本業をお持ち中で続けられています。

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実際に撮影できたもっとも遠方からの白山というのは、伊勢の二見ヶ浦から。ここは富士山の遠望地としても有名ですが、いずれも相当条件がよくないと無理だと思われます。
もともと鉄道マニアでもある曽我氏は、白山と鉄道のツーショット写真にもこだわりがあって、地元の長良川鉄道と白山をはじめ、北陸鉄道石川線と白山、東海道新幹線と白山というとっても貴重なツーショット写真も見せてくださいました。

これからまだまだ撮りたい遠望風景もあるそうなので、この続きの話にも期待したいです。

なお、山の文化館では毎月このような「聞こう会」という講演会を開催しています。登山・自然・文学などの分野で活躍されている方を講師として迎え、毎回さまざまなテーマで講演を行っています。
今後の予定はHPに掲載されていますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。
深田久弥 山の文化館

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自然人 No.49 2016 夏号がまもなく発売になります。
特集は「キャンプ」です!!

詳細は、hontoネットストアをご覧ください。
発売は6月1日です。もうしばらくお待ちください。
Amazonではただいま予約受付中です。

さて、「能登の里山里海」が世界農業遺産に先進国では初めて認定されてから5年が経ちました。それを記念するシンポジウムが、国連大学サスティナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)の主催で和倉温泉にて開催されましたので参加してきました。

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この5年間で、世界農業遺産(GIAHS)もかなり浸透してきました。「世界農業遺産」というネーミングは、能登の認定に向けての取り組みの際に、谷本石川県知事と国連大学の武内氏、当時のUNU-IAS OUIK所長だったアン・マクドナルド氏のディスカッションの中で出てきた言葉だったのが、そのままマスコミに取り上げられて、定着してしまったそうですね。
能登や佐渡を含めて、認定地域は国内で8カ所に増えました。

先進的な技術とインフラが整備され、一方で伝統的なものも混在する日本の農業。その多様性が国際社会から注目されるようになり、そのさきがけとなったのが能登半島なのです。
能登は里海と里山の距離が近く、そこでは伝統的な暮らしが営まれてきました。世界農業遺産とは過去のものを後世に残していこうとするものではなく、これらを活用しつつ生きたものとして後世へ引き継いでいくようにするシステムを指すので、その点で、「遺産」という言葉はちょっと誤解されるかもしれませんね。

大規模化していく農業は、生産性の向上に効果がありますが、環境への負荷が大きく、異常気象などの変化に対応することも難しく、これだけに頼ることは大きなリスクを伴います。
そこで、見直されるのが環境への負荷の低い、持続可能の伝統的な農業との併用です。
農業に限らず、漁業や暮らし、そこに根づく文化など、人類の資産として後世に引き継いでいく必要のある農林漁業が息づいているのが能登の里山里海なのです。

5年前、能登の人たちは、自分たちのあたり前の暮らしが実は世界の宝であることを気づかされ、以来、意識が大きく変わったと言います。
そして、能登の里山里海は4市5町という広域で取り組まれていますが、実はこれだけの数の市町が連携している世界農業遺産は世界でも大変珍しく、その点でも世界が注目しているそうです。

いろいろな意味でも目からうろこの落ちる貴重な話を聞くことができました。
そして、今まで以上に能登に興味が湧いてきました。

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シンポジウム会場は、和倉温泉「加賀屋あえの風」。窓の外には初夏の日差しにキラキラ輝く七尾湾の海が広がり、まるで豪華客船に乗っているような錯覚に陥りました。
これだけ眺めのいいシンポジウム会場はなかなかありませんね。

10月には、「第1回アジア生物文化多様性国際会議」もここで開催されるとか。またまた楽しみです(笑)。

第1回アジア生物文化多様性国際会議(仮称)
http://ouik.unu.edu/events/743

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4月29日から運行開始になりますのと鉄道の観光列車「のと里山里海号」の試乗会に参加させてもらいました。

この日はあいにくの空模様でしたが、能登鹿島駅(通称:能登さくら駅)をはじめ、沿線の桜はちょうど見ごろでした。
「のと里山里海号」の試乗ルポと魅力を、お伝えします。
ちょっと長いですが、写真中心なのでよろしければご覧ください。


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のと里山里海号のヘッドマークに描かれた山は穴水町と能登町の境に
ある二子山。赤い花はのとキリシマツツジで、車内のシートの柄にも
なっています。


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アテンダントが乗車しておもてなしをしてくれます。
車窓や沿線の名所など、とても詳しく勉強されています。


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穴水駅を出発。地元の皆さんが民謡踊りと素敵な笑顔でお見送り。
途中の駅でも沿線の皆さんが笑顔で手を振ってくれました。
この列車にかける地元の皆さんの思いが伝わってきます。


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穴水駅を出てすぐ、冬の間、
イルミネーションで飾られるトンネルが密かに人気となっていますが、
この日は特別開催していました。
のと鉄道唯一の女性運転士さん越しの風景、このままワープしてしまいそう(笑)。



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車窓いっぱいに七尾湾の里海風景が広がります。


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スイーツプランでは、世界的なパティシエ「辻口博啓氏」の
洋菓子店「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」の辻口ロール、
マカロンいちご、塩サブレがいただけ、
お持ち帰り用の塩サブレ&バウムのBOXも。
世界農業遺産に認定された能登の里山里海が広がる
車窓を眺めながらいただく、最高のお菓子に、しばし夢心地。
飲み物はコーヒーのほか、沢野ごぼうのお茶もいただけます。



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能登中島駅では10~15分ほど停車し、日本で2両しか
現存しない鉄道郵便車の見学や、駅マルシェで
沿線の名産品などの買い物が楽しめます。



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沿線の主なビューポイントではしばらく列車が止まって景色を堪能できます。
写真の深浦漁港は、のと鉄道からでないとこのように俯瞰できない、貴重な風景。



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車内にはミニギャラリーもあり、能登上布のポーチや
能登島ガラスのぐい呑み、合鹿椀など、能登の伝統工芸品が紹介されています。


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車両はシートがブルーの「里海」とシートが赤の「里山」(写真)の2両が
あります。ボックス席のヘッドレストカバーが能登上布であったり、
テーブルが能登ヒバだったり、トイレの手洗い鉢が能登島ガラス工芸だったりと、
随所に能登の工芸品や素材が使われています。


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圧巻は、田鶴浜建具と輪島塗(沈金)がコラボしたパーティション。
2両で11カ所あり、熟練の職人技で組み上げられた難易度の高い組子と
能登の里海、里山にゆかりの動物や植物などが輪島塗で描かれています。



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「能登さくら駅」に停車中の「のと里山里海号」。
満開を迎えた桜のトンネルに、日本海ブルーの車体が映えます。


この観光列車は車両検査日の水曜日を除き、毎日運転されますが、運行方法は(1)土・日・祝(夏休みも)と(2)平日で大きく異なります。

(1)は「ゆったりコース」といい、里海・里山の2両1編制で、1日5本、普通列車で40分ほどの区間を約70分かけてゆっくりと走ります。そのうち、一部の列車には上述の「スイーツプラン」や、地酒を楽しむ「ほろ酔いプラン」を設定(2両中、1両に設定)。いずれも要予約で、乗車日の1カ月前から、インターネット、電話または穴水駅で受付します。

(2)は、「カジュアルコース」といい、平日、普通列車に1両増結して運行します(車両は里海を使用する予定)。アテンダントによるサービスはゆったりコースと同様。予約不要ですが、整理券300円が運賃にプラスされます。

さらに詳しい情報や予約は、下記ののと鉄道 のと里山里海号サイトをご覧ください。

能登を知り尽くしたのと鉄道が満を持して登場させた観光列車。
能登の伝統工芸が醸し出す上質な空間に身を置いて多くの方に奥能登観光を楽しんでいただきたいです。


なお、のと鉄道をはじめ、「まれ」の舞台裏の話など、いま注目の能登の話題がぎっしりと詰まった『自然人 No.44 2015 春号』は、好評発売中です。

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詳しい情報や購入は、自然人ネットをご覧ください。Amazonでも購入できます。



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クリスマス

今日はクリスマスですね。
自然さんのクリスマスバージョンでメリークリスマス!!

自然人編集部にもクリスマスプレゼントが届きました。

雑誌『男の隠れ家』の別冊ムック「一度は読んでほしい 小さな出版社のおもしろい本」で『自然人』を紹介してもらいましたが、その掲載誌が先ほど届きました!!

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『自然人』は大きく1ページで紹介してもらいました。

この本は全国各地で、地域に根差した出版活動をされている出版社の大全というべきもの。地域のアイデンティティが見つめ直されつつある今、このような地方発信のメディアに目を向けていただけることは何より。

地道さでは『自然人』も負けておりませんが、それにしても崇高で文化レベルの高い他の出版社と肩を並べるのはちと申しわけないくらい。自然人とは思えない、メタボな体型の写真を見ると、穴があったら入りたくなりますが、それ以外は素敵にまとめていただきました。

12月25日、本日発売です。ぜひ、ご覧ください。

一度は読んでほしい 小さな出版社のおもしろい本
http://www.kakurega-online.com/jikuu/201412ichido/

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北陸はまだ梅雨明けしていないみたいですが、今日は真夏のような天気でした。
ひと足早いかもしれませんが、気分はもう夏という事で。

暑中お見舞い

自然人 No.42 2014 秋号は、Amazonほか、北陸の主な書店で発売しています。


ついでにやまんばバージョンも。
おかげさまでこの本、大好評です!!

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お近くの書店に在庫がない場合はAmazonでもご購入いただけます。

これからますます暑くなると思います。熱中症には十分お気を付けください。
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