北陸(石川県・富山県・福井県)の自然や観光に関する情報を発信!取材の裏話からマニアックネタまで、自然人のスタッフがつづるブログ
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このコラム、前回は銀杏収穫の話でしたが、ひきつづき今回も秋の味覚をひとつ。
わが家のタケノコ掘り名人は、秋になると「こけとり名人」になります。といっても本格的に山へキノコ狩りにでかけるわけではなく、ごくごく身近なところへ『しば茸』狩りにでかけるのです。毎年、10月の第2週目ごろから1~2週間が収穫のピークで、雨の日の翌日ともなれば、これまたびっくりするくらいたくさん見つけて帰ってきます。
『しば茸』は、初夏から晩秋にかけて、二針葉マツと外生菌根を作り、特に若木樹下に群生するアミタケのこと (「北陸のきのこ図鑑」より)。北陸では『しばたけ』の呼称で親しまれており、加賀料理にもよく使われるそうです。家ではおもに豆腐のすまし汁に入れたり、茹でて大根おろしと和えて食しています。
先日、「きのう近江町市場で見たら、ひと盛1000円もしとった」と、「こけとり名人」が言うのでネット検索してみたところ、「キノコ狩りの勝者しか食べられなかった幻のきのこ」というキャッチで『しば茸』が紹介されていました。なんでも初値だとキロ2万円程度だとか・・・。ふと頭をよぎったのは「売ればきっと●万円」。なんてふとどきな考えは捨て去って、おいしいこけを採ってきてくれた「こけとり名人」に感謝しつつ、秋の味覚話はこれにておしまい。

(ねこミミ)
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普段なにげなく通っている並木道。この秋、金沢市・野田専光寺線沿いの銀杏並木の中に実を付けている木が何本かあることを知りました。下にたくさん転がっている実に目を奪われ、上をみあげてみると、銀杏がぎっしり。あまりの見事さにちょっとうれしくなり、初めて拾って帰りました。処理の方法も知らず、おまけに臭いため、白い銀杏の実を手にするまでにはけっこう苦労しましたが、思いもよらぬ場所で“収穫”体験をすることができ、一風変わった秋の始まりを楽しむことができました。とはいえ、やはり、食べることから目が離せない食欲の秋ということには変わりないですが…。

(銀杏むすめ)
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仕事柄、身近な自然について学ぶことが多いのですが、いつのころからか特に野鳥に興味を持つようになりました。鳥の声が聞こえたり、姿が見えたりすると、反射的に確認するクセがついて、最近ようやく、身近に見られる鳥の識別ができるようになりました。オナガ、ヒヨドリ、ムクドリ、セグロセキレイ…どれも金沢では普通に見られる鳥ばかりですが、それまでスズメ程度しか知らなかった私にとっては大変な進歩です。
こうしたバードウオッチングの楽しみを私に教えてくれたのは、日本野鳥の会石川支部の皆さん、特に副支部長をしていらした中村正博さんです。
中村さんは、鳥のことならなんでも答えてくれる、私の大切な先生でした。野鳥写真家としてはプロ級の腕前であった写真の借用や、原稿の執筆、「こんな特集をやってみたいんですが…」というような編集上の相談、はてはバードウオッチング初心者としての野鳥識別のポイントやききなしの仕方まで、何を聞いても、飾らない能登なまりの語り口で親身に教えてくださいました。
私がまだ新人だったころからずっとお世話になってきた中村さん。10数年かかってようやく編集者としての自信もついてきて、「中村さんの写真集を出すときは、ぜひ私にお手伝いさせてくださいね、私がんばりますよ」とお話ししていた矢先の9月19日、中村さんはあっけなくこの世を去ってしまわれました。

「中村さん、私、去年引っ越したんですけど、近所にけっこう鳥が来るんで楽しみなんですよ。少し前までは、なにかわからないけど綺麗な声の小鳥がさえずってました。この時期、町中でさえずる小鳥っていうとなんですかね?」――こんな他愛のない鳥話を、もっともっと中村さんとお話ししたかった。もっともっと、鳥のことを教えていただきたかった。そしていつか「山本さんもずいぶん成長したなぁ」とほめていただきたかったです。
中村さん、長い間、本当にありがとうございました。どうか、やすらかに…。

(山あ)
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