北陸(石川県・富山県・福井県)の自然や観光に関する情報を発信!取材の裏話からマニアックネタまで、自然人のスタッフがつづるブログ
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北陸の近代化遺産には桜の名所でもあるところが多いんです。

富山県富山市にある「松川」と、そこに架かる「桜橋」はその代表のひとつです。

明治時代に行われた神通川の大規模改修で廃川地(はいせんち)が街の中心部を分断するように残りました。昭和初期に「富岩運河」開削で出た土砂を用いてそれを埋め立て、その一部(旧神通川の右岸)を残して整備してつくられたのが松川です。
その松川に昭和10年に架けられた鋼製のアーチ橋が桜橋です。
廃川地の埋め立てにより、富山市街地の都市化が加速し、都会のオアシスとして市民に愛されるようになった松川と、国の登録有形文化財に登録された桜橋は、富山の都市部の近代化のシンボルと言えるでしょう。
桜橋周辺の松川べり両岸には約2.5kmの桜並木が続き、日本さくらの会選定「さくら名所100選」にも選ばれ、多くの市民が花見に訪れます。

松川べり
富山市役所の展望塔から見下ろした松川の桜並木(ミニチュア風に加工)

【富山市】桜橋04
重厚な桜橋。タンポポの咲く斜面に陣取って獲物を狙うアオサギがチャームポイント(笑)

*お詫びと訂正
自然人 No.52 2017 春号のP16 桜橋の紹介に、松川が埋め立てられた廃川地に開削されたように書いていますが、正確には上述の通り、廃川地の一部を残して整備したものです。不確かな表記をしてしまい、申しわけありません。
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お知らせが遅くなりましたが、3月1日に発売しました『自然人 No.52 2017 春号』の紹介です(だいぶ遅い、汗)。

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表紙は黒部峡谷にある跡曳水路橋

特集は「北陸の近代化遺産」です。
単純にこんなの、あんなのと、代表的なものを並べても仕方ないので、各県の近代化の流れの特徴が分かるよう、ピックアップして紹介しています。
なので、「何であれが出ていないの?」って言うことも多分あるかも。それは、今回の特集が評判よければ第二弾で紹介しますので、ご了承くださいね。

ところで、三県の特徴を考える上で一番苦心したのが、実は石川県でした。
空襲にあわずに済んだ金沢には、近代化遺産もたくさんありそうですが、実は多くが戦後に建て替えられてしまい、意外と残っていないのです。もっと古い藩政時代の文化財が多くあるので、明治から昭和初期の建造物等は当時、中途半端に思われたのかもしれません。今、モダンなビルが立ち並ぶ戦前の金沢の写真を見ると、「これが残っていたら・・・」と思ってしまいます。

そんな金沢は藩政期に育まれた文化的資本をうまく活用して独自の近代化を遂げてきたと言えます。
ここを掘り下げたら面白いと、金沢の近代史に詳しい専門家のアドバイスをいただき、今回は金沢の近代化を石川県の代表として紹介してみました。

IMG_6578.jpg
金沢製糸場跡に建つ金沢市立中央小学校(手前は鞍月用水)

金沢の中心部を流れる鞍月用水のほとりに、富岡製糸場に次ぐ、日本で二番目の規模を誇った巨大な製糸場があったことをご存知でしょうか? 跡地は現在、小学校が建ち、表からは往時の面影が分かるものは何も残っていませんが、往時の繁栄ぶりを想像しながら、用水沿いをのんびりと散策してみると、今まで気がつかなかった金沢の古くて新しい魅力に触れることができます。

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富岡製糸場を視察して金沢製糸場を設計した一人が
宮大工の津田吉之助で、すぐ近くの尾山神社の神門も
吉之助が設計した


金沢からは他にも、浅野川大橋、石川四高記念文化交流館、末浄水場をピックアップして、それぞれの近代化のストーリを紹介しています。

あさのがわおおはし
浅野川大橋の夜景。近代化遺産は桜の名所になっているところも多い

もちろん、金沢以外にも北陸三県の注目していただきたい近代化遺産をずらっとラインアップしています。
北陸の近代化遺産の入門書としてこの上の無いものと思います。
ぜひ、ご覧ください。

「北陸の近代化遺産」を特集する『自然人 No.52 2017 春号』は、北陸の主要書店で発売中!

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