北陸(石川県・富山県・福井県)の自然や観光に関する情報を発信!取材の裏話からマニアックネタまで、自然人のスタッフがつづるブログ
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自然人 No.49 2016 夏号がまもなく発売になります。
特集は「キャンプ」です!!

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発売は6月1日です。もうしばらくお待ちください。
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さて、「能登の里山里海」が世界農業遺産に先進国では初めて認定されてから5年が経ちました。それを記念するシンポジウムが、国連大学サスティナビリティ高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット(UNU-IAS OUIK)の主催で和倉温泉にて開催されましたので参加してきました。

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この5年間で、世界農業遺産(GIAHS)もかなり浸透してきました。「世界農業遺産」というネーミングは、能登の認定に向けての取り組みの際に、谷本石川県知事と国連大学の武内氏、当時のUNU-IAS OUIK所長だったアン・マクドナルド氏のディスカッションの中で出てきた言葉だったのが、そのままマスコミに取り上げられて、定着してしまったそうですね。
能登や佐渡を含めて、認定地域は国内で8カ所に増えました。

先進的な技術とインフラが整備され、一方で伝統的なものも混在する日本の農業。その多様性が国際社会から注目されるようになり、そのさきがけとなったのが能登半島なのです。
能登は里海と里山の距離が近く、そこでは伝統的な暮らしが営まれてきました。世界農業遺産とは過去のものを後世に残していこうとするものではなく、これらを活用しつつ生きたものとして後世へ引き継いでいくようにするシステムを指すので、その点で、「遺産」という言葉はちょっと誤解されるかもしれませんね。

大規模化していく農業は、生産性の向上に効果がありますが、環境への負荷が大きく、異常気象などの変化に対応することも難しく、これだけに頼ることは大きなリスクを伴います。
そこで、見直されるのが環境への負荷の低い、持続可能の伝統的な農業との併用です。
農業に限らず、漁業や暮らし、そこに根づく文化など、人類の資産として後世に引き継いでいく必要のある農林漁業が息づいているのが能登の里山里海なのです。

5年前、能登の人たちは、自分たちのあたり前の暮らしが実は世界の宝であることを気づかされ、以来、意識が大きく変わったと言います。
そして、能登の里山里海は4市5町という広域で取り組まれていますが、実はこれだけの数の市町が連携している世界農業遺産は世界でも大変珍しく、その点でも世界が注目しているそうです。

いろいろな意味でも目からうろこの落ちる貴重な話を聞くことができました。
そして、今まで以上に能登に興味が湧いてきました。

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シンポジウム会場は、和倉温泉「加賀屋あえの風」。窓の外には初夏の日差しにキラキラ輝く七尾湾の海が広がり、まるで豪華客船に乗っているような錯覚に陥りました。
これだけ眺めのいいシンポジウム会場はなかなかありませんね。

10月には、「第1回アジア生物文化多様性国際会議」もここで開催されるとか。またまた楽しみです(笑)。

第1回アジア生物文化多様性国際会議(仮称)
http://ouik.unu.edu/events/743

(バフ)
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